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仏心寺

ブッダガヤについて

お釈迦様が悟りを開いた場所=ブッダ(悟りを開いた人)になった場所。ブッダガヤ!!

 

インド北東部、ビハール州の田舎にある町。
駅からも遠く離れ、四方を田園に囲まれた大変静かな田舎町の中心には、世界中から多くの人たちが訪れる場所があります。
そうここは、「仏教」が始まった場所であり、世界中の仏教徒にとって最高の聖地と言われる場所。

約2600年、釈迦族出身の王子「ゴータマ・シッダールタ」は、29歳で出家し、長年の修行の末、35歳でこのブッダガヤにあった菩提樹の下で悟りを開きました。すなわち、「ブッダ」になりました。

現在、その場所には「マハボディーテンプル (大菩提寺)」と呼ばれる、高さ52メートルの大きな塔があり、その裏には樹齢100年を超える神聖な菩提樹が大きく手を開き、巡礼者を待っています。

仏教徒にとっても、また歴史的にも大変重要なマハボディーテンプル(大菩提寺)は、2002年、世界文化遺産に認定され、この場所を訪れる仏教徒や観光客は、年々増加しています。

大菩提寺について

お釈迦様が80歳でこの世を去った後、紀元前3世紀ごろにインド最初の統一王朝を作った、アショーカ王によって、マハボディーテンプル(大菩提寺)の基礎が作られ、紀元後7世紀ごろには、現在の大きさ・形の塔が出来上がっていたと伝わっています。

その記述は、中国から仏教を求めてインドに足を運んだ「三蔵法師」として有名な「玄奘三蔵」が旅の日記を記した、「大唐西域記」にも見られます。

菩提樹について

菩提樹は、お釈迦様がこの世を去った後、伐採や火を付けられて焼失など様々な受難にあったが、現在の菩提樹は、お釈迦様の時代にあった木を接木して育ったスリランカにある菩提樹から、また接木したものなので、オリジナルの菩提樹の子孫だと伝えられています。

※菩提樹と金剛法座

聖地に集う人々

あるミャンマーの女性が言いました。

「この場所に来ることができて、涙が止まりません!」

あるチベットのおばあちゃんが、言いました。

「死ぬ前にこの場所にお参りに来れて、もう悔いはありません」

ある日本の青年は言いました。

「ここから仏教が世界中に広まって、それから2600年経った今でも、世界中の人がまたこの場所に集まってきている。お釈迦様って本当にすごい人なんですね」

このように世界中の仏教徒、もしくは、お釈迦様に影響を受けた人なら、一度は足を運びたいと強く願う場所、聖地ブッダガヤ。

その想いによって、現在ブッダガヤ内には、世界中の仏教国(スリランカ、タイ、ミャンマー、ベトナム、中国、ブータン、台湾、日本など)のお寺があり、修行者や巡礼者のサポートを行っています。

聖なる土地に身を置いて、現在も生きる仏教の姿を目にして、肌で体感してみてください。そして、お釈迦様との縁を深めてください!

ブッダガヤでのおすすめのすごし方。

マハボディーテンプルで、何もせず、ゆっくり座ること

 

何と言っても、マハボディーテンプル(大菩提寺)内に流れる、平和で神聖な雰囲気と、多くの仏教徒が作る祈りの空間を肌で感じてください。

 

ブッダガヤには、シーズン(10月~3月)とオフシーズン(4月~9月)があります。

オフシーズン中は、大変暑いので修行者は少なく、静かでゆったりとした時間が流れ、その中で鳥の声・風の音が心地いいBGMを奏でてくれます。

強い日差しの中大きく手を広げた菩提樹の下に座ると、私達を強い日差しから守ってくれて、何かに包まれているような安心感を覚えます。

普段慌ただしく進んで行く生活とは違った、ゆったりとした時間の流れに身をまかせると、心が落ち着いていくことに気づきますよ。

 

一方でシーズン中は、毎日何千人という仏教徒が訪れ参拝し、それぞれの国に伝わるお経や瞑想の修行を行っています。

瞑想修行をしている人の横で、お経を唱えていても誰も文句を言いません。

言葉が通じなくても、お互いニコッと笑って一緒に座ります。

修行者同士、場所を譲り合い、ご飯を分け合う姿をいたるところで目にします。私も菩提樹の下にいると、知らない人からお水や果物、お菓子のお布施をよくいただきます。一人でも多くの人にと考え、ぶどうを一粒ずつお布施をしているチベット人のおばあちゃんにも出会いました。

 

国・言葉・作法が違うのは当たり前。その違いをお互い認め合い、共存している空間。

まさに、平和の象徴がマハボディーテンプルの空間です。

 

ブッダガヤを訪れた際は、ゆっくり時間をとって参拝し平和な空間を肌で感じて見てください。

アドバイスとしては、座る際は隣の人にニコッと笑顔で挨拶してみてください。
そこから縁が始まりますよ!

※菩提樹の下に集う人々

ブッダガヤの楽しみ方

1.早朝・夜のマハボディーテンプルの参拝

2.各国寺院の参拝(世界中の国や宗派を代表する寺院に、圧倒される)

3.日本のお寺で読経体験

4.各国僧侶・仏教徒との交流

ブッダガヤの周辺スポット

・スジャータ村


スジャータという村の村長の娘が乳粥を供養した場所やスジャータの屋敷跡に建てられた記念のストゥーパが存在する。


日本のコーヒーに入れて使うミルク「スジャータ」の語源と言われている。

 

・苦行林跡(スジャータ村奥)

ブッダが5人の仲間と6年間苦行を行なったと言われる場所。

 

・前正覚山(ぜんしょうかくざん)

ブッダが苦行林での苦行をやめ、悟りを開く前に一度移動して瞑想を行なった洞窟が残っている。

 

・ラージギル、ナーランダ(ブッダガヤから車で約2時間)

多くのお経の舞台になった場所。霊鷲山やビンビサーラ王の牢獄跡がある。


そこから30分ほどの場所には、世界最古の仏教大学跡、ナーランダ僧院跡もあり、当時は1万人を超える生徒と、千人ほどの教師が仏教を学んでいたと伝わる。


お釈迦様の10大弟子の一人、舎利弗のお墓も存在する。

 

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